
転勤はもうないと思って一戸建てを購入したのに、転勤することになってしまいました。
いま住んでいる家はどうしたらいいのでしょうか?
ご相談ありがとうございます😊✨
転勤になってしまったんですね💦転勤の場合、転勤する期間によりまして…
こちらは、スマホの不動産屋さんをご利用いただいたお客様の実際のご相談内容になります。
「もう転勤はない」と言われて一戸建てを購入したのに、再び転勤になるケースは少なくありません。
転勤が決まったら、いま住んでいる家をどうするかの選択肢としては
- 空き家にする
- 貸す
- 売る
の3択になります。
こちらでは、転勤になったときにお家をどうすべきか、知っておいた方が良いことについてわかりやすく説明します。
もくじ

単身赴任するか家族で転勤するか
転勤の内示や辞令がでたら、まず決めなければならないのがひとりで単身赴任をするか、家族帯同で転勤するかです。
「配偶者の仕事はここでしかできない」「子供を転校させたくない」「自分は定年まで数年」といったときは、単身赴任を選ぶ傾向にあるようです。
単身赴任できるなら、その家には残った家族が住み続ければいいのでそのままで大丈夫です。
「家族は一緒がいい」ということであれば、みんなで引越しすることになりますから、お家をどうするか考える必要があります。
転勤でお家を空き家にする
「1~2年後に帰ってくる」ことがわかっている短期間の転勤であれば、空き家のままで良いでしょう。
管理や経費の問題から、空き家の選択肢は短期間の転勤の人以外はあまり選ばないのが現状です。
メリット:何もしなくてよい
空き家のままにしておくなら、賃貸に出したり売却したりといった手間のかかることをする必要がありません。
そして空き家にしておけば、転勤期間が終了してもすぐに戻ってくることができます。
デメリット:維持管理に手間がかかる
お家は住んでいなくても固定資産税がかかります。そして数ヶ月に一度は室内に風を通したり庭をのお手入れをしたりと、維持管理の手間がかかります。風水害の後に被害が無いか、確認するのも大変です。
また、セキュリティが整っているマンションと比べ、一戸建ての空き家は防犯面の不安が生じます。窓ガラスを割って空き巣されるなどのリスクがあります。短い期間でも管理や防犯面の対策も考えておく必要があるでしょう。
空き家の管理をプロにお願いすることもできますが、費用がかかります。これについては「空き家を管理する会社はどこが良いのか比較してみた」で説明していますので、参考にしてください。
転勤でお家を貸す
転勤期間が3~5年程度であれば、空き家だけでなく賃貸にする選択肢もあります。
メリット:賃料収入が期待できる
お家を賃貸に出せば、賃料収入を得ることができます。また、空き家にするよりも誰かに住んでもらった方が劣化を抑えられることも期待できます。
住宅ローンを返済中であれば、賃料を返済に充てることも可能です。住宅ローン返済中の賃貸について詳しく知りたい方は「住宅ローン返済中のお家でも賃貸できるの?」も併せてご覧ください。
ただし、条件の悪い物件だと借主を募るときに苦戦します。
また、転勤期間だけの賃貸となるので、賃貸期間を限定した定期借家契約となり、賃料は相場よりも安くなります。
デメリット:転勤期間が変更になった時や再度住む時に費用がかかる
転勤中のお家を賃貸に出すときは、定期借家契約を結びます。
しかし、たとえば転勤期間3年の予定で定期借家契約を結んでいたものの転勤期間が延びた場合は「次の借主を探す」「次の借主が入居する前にリフォームやハウスクリーニングをする」などの手間や費用が必要になってきます。
また、想定していた転勤期間よりも早く戻ってくるという逆のパターンもあります。
契約期間が続いているので現入居者に出て行ってもらうこともできず、自分達が一時的に賃貸物件を借りて住まなければなりません。物件を借りる初期費用が必要な上、毎月の住居費がかかります。
更には、予定通りの時期に転勤を終えて自分のお家に住もうとしても「傷をつけられた」「壁紙を汚された」「浴室のカビがひどかった」など、室内が汚くなっていることもあります。
「空き家にするよりも誰かに住んでもらった方が劣化を抑えられる」と期待して貸しても、借りる人が汚く使って劣化していることもあります。そのままで住むのに抵抗があれば、リフォームやハウスクリーニングで思わぬ出費となるかもしれません。
転勤でお家を売る
転勤期間が3年以上になるようなら、売るという選択肢が出てきます。
メリット:維持管理費や住宅ローンの支払いが無くなる
思い切って手放してしまえば、固定資産税の支払いや住宅ローン返済の必要は無くなります。
場合によっては転勤先でマイホームを購入しようとなった時、新たな住宅ローンを組むことも可能です。
デメリット:オーバーローンの場合は売却が難しい
住宅ローン返済中に売却しようと思っても、ローン残高がお家の相場価格を上回っているようなら普通に売却することができません。この状態を「オーバーローン」といいます。
オーバーローンの場合について詳しくは「オーバーローン調べる方法と今後の選択肢」をご覧ください。
築浅の場合はオーバーローンになりがちですが、購入から年数が経っているとアンダーローン(お家を売却すればローンを完済できる状態)になっている可能性があります。
「オーバーローンだろう」と決めてかからずに一度査定をお願いしてみると、予想以上に良い価格で売れる可能性があるかもしれません。
お家の査定価格がいくらぐらいなのか知りたいという人はスマホの不動産屋さんで無料でお調べできますので、お気軽にお問い合わせください。
売却するなら転勤後の早い時期に
転勤期間が未定な人や、将来戻ってくるか分からない人は、なるべく早めに売却すべきでしょう。
なぜなら、一戸建ては築浅物件の方が売りやすいためです。
一戸建ては駅から離れている場合が多く、マンションのように「駅チカ」などの立地のアピールポイントがありません。マンションは古くても「駅チカ」なら需要があります。

こう考える人もいるかもしれませんが、転勤辞令を言い渡されてからの短い期間で売却の手続きをすべて終わらせるのは難しいものです。
そもそも、不動産売却は時間がかかります。不動産会社に依頼する、売却活動をしてもらう、購入希望者に見学してもらうなど、早くて3ヶ月ほどかかります。
そのため、転勤先に引っ越した後、空き家になった家の売却を進めていくのが一般的です。
その場合、売却を依頼する不動産会社は、売却したい物件の地域にある不動産会社にすることをお勧めします。その理由については「転勤でお家売却!失敗しない不動産会社選びのポイント」で詳しく説明していますので、ぜひ読んでみてください。
まとめ
転勤が決まったらマイホームの一戸建ては
- 空き家のまま維持する
- 賃貸に出す
- 売却する
のどれかになります。
転勤時にお家をどうするかについては「転勤で持ち家をどうする?判断基準と高く売るためのポイントを解説!」でも説明していますので、ぜひ読んでみてください。
転勤はたいていの場合、何年後に帰ってくるのかという予測はつきません。期間がわからず、少なくとも3〜5年以上戻ってこれないと判断した場合は「売却」という決断を下す人が多いです。
また、住宅ローンの兼ね合いもあります。住宅ローンが残っている場合、売却しない限り支払い続けなければなりません。家賃補助が出ない場合は、転勤先の家賃と住宅ローンの2重払いになる可能性があります。住宅ローンの返済に余裕がなければ「売却」することになります。
しかし、住宅ローン残債によっては売ることが難しい場合もあります。基本的に、残っている債務をすべて返済しなければ売ることができないので、まずは自宅にはどのくらいの価値があるのかを調べることが大事です。
自分のお家の査定価格がいくらぐらいなのか知りたいという人はまずスマホの不動産屋さんでご相談ください。また、転勤でお悩みの方は、あなたの状況をお伺いし、どのようにすべきかアドバイスがもらえます。