
お家をすぐに売って現金化したいのですがどうすればいいですか?
ご相談ありがとうございます😊
お家を売る方法は、大きく2つに分かれまして…
こちらはスマホの不動産屋さんをご利用いただいたお客様の実際のご相談内容になります。
あなたがお家(マンション・一戸建て・土地)を売る方法として、「買取」と「仲介」の2種類があります。
買取は、不動産会社に買ってもらい、仲介は、一般の消費者に買ってもらう方法です。
買取であれば、お家をすぐに売ることができます。
ここでは、買取とはどのような売却方法か、どのような場合に買取を選ぶべきかについてわかりやすく説明します。
もくじ

買取とはどのような売却方法か
お家を売却する方法として、大きく「買取」「仲介」の2つがあり、特殊な場合を含めると「任意売却」「リースバック」の4つの方法があります。
お家の売却方法については、「家を売る方法は4種類!はじめての方に宅建士がわかりやすく解説!」で説明していますので、ぜひ読んでみてください。
買取とは、不動産会社が直接あなたのお家を買い取ることです。
仲介について詳しくは「仲介とは不動産を高く売る方法」で説明していますので、ぜひ読んでみてください。
不動産買取のメリット・デメリット
不動産買取のメリット・デメリットは次のような点があげられます。
メリット
1.早く現金化できる
買取の場合、買主を探す必要がないのですぐにでも売ることが可能です。一般の市場で売りに出したら半年かかる物件でも、買取なら最短数日で現金化することも可能です。
2.周りにバレずに売れる
SUUMOやLIFULL HOME’Sなどの物件サイトに、お家の情報を公開せずに、直接不動産会社に買い取ってもらうので、売買が成立したことは周囲にはわかりません。
3.瑕疵担保が免除される
買取では、売却した不動産に不具合(雨漏りなど)が起きた場合でも、修繕費などの費用を負担する必要がありません。
4.見学(内見)対応が不要
仲介の場合は、購入希望者の内見に対応しなければなりませんが、買取の場合は、査定のとき一度だけお家を見てもらうだけで済むため、手間もかからず気が楽です。
デメリット
価格が下がる
不動産会社に買い取ってもらう場合、仲介で売るよりも価格は下がります。
不動産会社は購入した後、市場価格で売却するため、仕入れとなる買取価格が下がるのは普通のことです。物件によって異なりますが、おおむね相場価格の70%ぐらいになります。
なぜ買取は安くなるの?
不動産会社は、自ら住むために不動産を購入するわけではありません。あなたから購入した不動産を転売して、利益を出すために不動産を購入するのです。
例えば、不動産の相場価格が3,000万円とした場合、買取価格のイメージは次のようになります。
相場価格とは、現時点で市場に出して、一般消費者に売れるであろう「仲介」での価格です。
不動産会社は、購入した不動産を相場価格で売却できることを前提に、逆算して買取価格を売主に提示します。
相場価格から、買取にかかる経費と不動産買取の利益分を差し引いた金額が買取価格となるため、「買取価格>仲介価格」になることは基本的にあり得ません。
買取にかかる経費として次のものがあげられます。
- 登記費用(登録免許税)【税金】
- 不動産取得税【税金】
- 印紙代(印紙税)【税金】
- 固定資産税・都市計画税→【税金】
- 管理費・修繕積立金→【マンションの場合】
- 仲介手数料→【かかる場合とかからない場合がある】
- リフォーム代・解体費用等→【築年数が古い場合】
- 金利→【不動産会社が銀行にお金を借りて買取する場合、金利が発生する】
不動産会社の利益の目安は、大手不動産買取会社で相場価格の10〜20%となっています。つまり、経費を入れて差し引くと、相場価格の60%〜70%が買取価格のおおよその目安になります。

不動産会社に査定してもらうと、相場価格を知ることができます。また、不動産会社に行かなくても、匿名&無料のスマホの不動産屋さんで知ることができます。
不動産会社によって買取金額がぶれる
買取価格の目安は、不動産そのものや状態、不動産会社によって大きくぶれます。
買取価格が、相場価格に比べて安くなるのか高くなるのかについては、不動産会社が買い取って再販売するのに、費用がどのぐらいかかるかによって変わってくると言えます。
「買取」ではなく、「仲介」の場合は、売主の希望金額を上乗せした価格で販売することができるため、相場よりも高く売れる可能性もあります。上乗せした価格で売れなくても、相場価格であればほぼ売れますが、いつ売れるかどうかわからないのが最大のデメリットです。
このように、「できるだけ高く」と「できるだけ早く」は反比例しているので、どちらも手に入れることはかなり難しいのです。
では、「買取」は、どのような場合に利用すべきなのでしょうか。
どのような場合に買取を選ぶべきか
具体的にどのような場合に「買取」を選ぶべきなのでしょうか。次のようなケースが考えられます。
- 急いで現金化する必要がある方
- 周囲に売ることを知られたくない方
- 築年数が相当古い物件
一番多い理由は、お家をすぐに現金化したい場合です。
買取は今すぐお金が必要な人におすすめ
不動産を売る理由は、人によってそれぞれ異なります。例えば、空き家で維持にコストがかかるため手放そうという方もいれば、住宅ローンの支払いが厳しいからという人もいます。他にも、離婚や転勤、相続、買替えなどがあります。
理由は異なっても、売却するときの売主の希望は同じです。
- できるだけ高く売りたい
- できるだけ早く売りたい
- できるだけ周囲に知られることなく売りたい
このうち、できるだけ早く、できるだけ周囲に知られることなく売却できる方法が「買取」です。不動産会社が直接買主となって購入するため、数日間で現金を手にすることができます。
しかし、できるだけ高く売ることは叶いません。前述した通り、一般的に「買取」は高く売ることができる「仲介」に比べて、売却金額が安くなります。
周囲にバレずに売りたい人にもおすすめ
「買取」を選ぶ方の大半の理由が「今すぐにどうしてもお金が必要だから」です。そうでないのであれば、わざわざ安く売る理由はないはずです。
「仲介」を選んだ場合、3ヶ月間で売却(の契約が)できれば早い方です。しかし、不動産は契約のときに売却代金を受け取るわけではありません。そこから、買主の住宅ローンの契約等を行い、決済の時に手付金を除く売却代金を受け取ります。
売買契約のときに受け取れるお金については、「家を売ったらお金はいつもらえる?」で説明していますので、ぜひ読んでみてください。
契約から決済までの期間は、1ヶ月間であれば早い方です。
つまり、「仲介」を選んだ場合、売却活動スタートしてから、早くても現金化におよそ4ヶ月ぐらいの時間がかかると考えておいた方が良いでしょう。
もし、すぐに売れるのであれば、期間はもっと短くなりますが、売れなければもっと長くなります。これが「買取」ではなく、「仲介」を選んだ場合における最大のデメリットです。しかし、「買取」であれば、直接不動産会社が購入するので、早ければ数日間で現金を手にすることができます。
また、どうしても周囲に知られたくないという方も、買取金額に納得できるのであれば買取を選ぶべきです。
築年数が古く数百万円のリフォームが必要な場合もおすすめ
加えて、築年数が相当古くリノベーションが必要な不動産も、「買取」という売却方法を検討すべきです。

リノベーションを検討している一般消費者の場合、実際に築年数が古い不動産を見ると、なかなかリノベーション後のイメージが湧かず、結果として、不動産会社が買取してきれいにリノベーションした不動産を購入するケースが多いのです。

とはいえ、自分がこれから売ろうとしている家に何百万円もかけるというのは、マインド的に難しいものがあります。その上、仮にリフォームして何ヶ月も不動産が売れない状況が続くとなると心理的にしんどくなるので避けるべきです。
リフォームすべきかについては、「お家を売る前にリフォームするべき?それともそのまま売却するべき?」で説明していますので、ぜひ読んでみてください。
できるだけ高く買取してもらう方法
「仲介」で売却した場合と同じ金額ぐらいで高く買取してもらうことは不可能ですが、オークション形式に不動産会社を競わせることで、できるだけ高く買取してもらうことができます。
1円でも一番高く買取価格を提示してくれた会社に買ってもらえば良いのです。
買取する会社には「仲介手数料がかかる会社」と「仲介手数料がかからない会社」がありますが、仮に仲介手数料が発生したとしても、手取りが多ければそれで良いのです。
そのため、不動産会社に買取査定を依頼した場合は、必ず次の3つの質問を聞いてください。
- 御社の買取価格はいくらなのか?
- 仲介手数料は必要なのか?
- 結局、手取りはいくらになるのか?
できるだけ高く買取してもらう方法については、「お家をできるだけ高く買取してもらう方法」で説明していますので、ぜひ読んでみてください。
買取は、一番高く買取価格を提示してくれた会社に買ってもらえば良いと言いましたが、そのためには、1社でも多くの不動産会社に買取価格を提示してもらう必要がありますが、スマホの不動産屋さんで無料で紹介してもらうことができます。
まとめ
ここまで「買取」という売却方法について説明しました。売却する方法として「買取」を選ぶにしても、「仲介」を選ぶにしても重要なことがあります。
それは、相場価格を知っておくことです。

お気づきかもしれませんが、「買取」にしても「仲介」にしても基準となっているのは相場価格なのです。


相場価格と、あなたの予想している価格がブレていると、「買取」か「仲介」かを選ぶことができません。
すぐに現金化を急ぐあまり、相場価格を知らず、不動産会社に不当に安い金額で買取されて、騙されることは少なくありません。
自分のお家の相場価格がいくらなのかを先に知っておくことは重要です。その上で、納得して「この金額ならいい」と「買取」を決めたのであれば、後になって騙されたということなんて起きないからです。
相場価格や買取価格を知りたいのであれば、ぜひ、無料&匿名で利用できる「スマホの不動産屋さん」を利用してみてください。また、複数の買取してくれる不動産会社を紹介してもらうことができます。