
査定金額の高かった不動産会社に頼もうと思ったいたのですが、口コミを見ると悪かったので不安になりました。
結局他の不動産会社にももう一度査定依頼をしました。どの不動産会社を選べばいいのでしょうか?
ご相談ありがとうございます😊
やはり口コミが悪いとなかなか依頼しようとは思わないですよね…
こちらは、スマホの不動産屋さんをご利用いただいたお客様の実際のご相談内容になります。
依頼しようとしていた不動産会社の口コミが悪いと、依頼するのをためらいますよね。また不動産会社の評判を口コミで判断する方も多いと思います。
ですが、果たして不動産会社の口コミをそのまま信用しても良いのでしょうか?
もくじ

不動産会社の口コミがあまり参考にならない理由
口コミとは、不特定の消費者がモノを購入(サービスを利用)したときに「(他の何かと比較して)どのようなところが良いのか悪いのかの感想」をインターネット上に書き込んだものになります。
グルメサイト「食べログ」はその代表例でしょう。とても便利ですよね。食べログで事前に調べることで、マズイお店に行くということはほとんどなくなったのではないでしょうか。
一方、不動産会社の場合「口コミが良い=高く売ってくれる」とは限りません。
その理由を順番に見ていきましょう。
1.口コミの数が少なすぎる
1人の人が不動産売却を経験することは、一生のうちに何回あるでしょうか。商品のレビューや飲食店の口コミと比べると、不動産売却自体の頻度が少なすぎるため、当然、口コミの数もその分少なくなります。
100人中、過半数の人が良いと言っているなら、ある程度その商品やサービス、会社は信用できるでしょう。しかし、数人、下手したら1人の口コミしかない場合もあります。
利用頻度が少ない不動産取引の中でもさらに「賃貸>不動産購入>不動産売却」の順に回数は少なくなり、さらに売却する方は比較的年齢層が高いため、インターネットを利用されている割合も少なくなります。
2.比較対象がない
例えば、あなたが不動産会社Aに依頼してお家を売却できたとします。
この場合、不動産会社Aのサービスがどうだったのかについて書き込むことはできるでしょう。
しかし不動産会社Aが、他の不動産会社Bや不動産会社Cに比べて良かったのか悪かったのかについてはわかりません。つまり、サービスの比較ができないのです。満足か不満のどちらかです。
もちろん、複数回の取引がある人の書き込みは参考になるでしょうが、複数回取引ある方の割合はさらに低いため、書き込みもさらに少なくなります。
3.「良かった」ばかりのレビュー
不動産会社の口コミをみてみましょう。だいたい星が4〜5つで「良かった」という声が多いです。
実はそれは当たり前のことです。不動産売却を依頼して、不動産が売れたのであれば、目的を果たせて満足なのではないのでしょうか。それは不動産の売却に関わらず、購入でも賃貸でも同じです。
例えば、飲食店の場合は、食べてみて美味しくなかったとしても、お金を支払う必要があります。不満の一つでも書きたくなるのもわかります。
一方、不動産仲介は、売却も購入も賃貸も「成功報酬」です。サービスの目的に対して、それが叶ったから対価を支払っているのです。そうなると、口コミで「良かった」以外に書くことがありません。
良くないのであれば、そもそもその担当者、不動産会社に依頼していないでしょう。
4.「悪かった」ばかりのレビュー
逆の場合もあります。その不動産会社の批判ばかり書かれているケースもあります。この場合はある程度、参考にできる部分もあるかもしれません。
しかし、実は、ライバルの不動産会社同士がお互いを蹴落とすために、書き込んでいるケースも見られます(実際にそのような話を多く聞いています)。全て鵜呑みにするのは危険でしょう。
5.商品が異なる
不動産はその性質上、世界に同じものは一つとしてありません。売れる金額も経済状況など、時期によっても異なります。
例えば、「不動産会社Aに頼んで予想していた金額より高く売れました」なんて書き込みがあっても参考になりません。そもそも、その予想自体が低すぎた可能性もあります。
同じ商品でかつ不特定多数の利用者の声は信用できると思いますが、そもそも商品自体ひとつひとつが異なっている不動産に対する口コミのため、参考程度にしておきましょう。
6.悪い口コミが書きづらい
不動産は同じものがないため、不満だったことを具体的に書けば書くほど、誰が書き込んだのかわかってしまいます。
加えて、不動産会社1店舗あたりの年間売却件数はそれほど多くありません。月単位に絞るとさらに少なくなります。
そのため、投稿月や内容によって、書き込んだ本人が不動産会社にすぐにバレてしまいます。
もし、本当に不満があったとしても、インターネットに書き込むことをためらっている方は多いのです。
7.本当の口コミかどうかわからない
上記1〜6の理由から、どうしても口コミ数が少なくなるため、明らかにサイトを運営している会社や不動産会社自身が書き込んだと見られる口コミが多く見受けられます。いわゆるサクラです。
もしかしたら、不動産会社がお金を支払って評価を上げている可能性もゼロではありません。
これが、家の売却を考えていて不動産会社の口コミを見ても参考にならないといえる理由です。
ちなみに不動産会社ではなく、マンション自体の口コミサイトである「マンションノート」はある程度信頼できそうです。
マンションの口コミを見るためには、自分も住んでいたところの口コミを書き込まなければならないところが、この口コミサイトの良いところです。あと、不動産会社の書き込みについても様々な制限をかけています。(個人名で書き込まれるとわかりません)
筆者も利用してみましたが、これはそのマンションの住人でなければわからないということがいくつも書かれています。
また、おすすめの不動産会社の見つけ方については「おすすめの不動産会社はどこ?売却経験者から学ぼう!」で説明していますので、ぜひ読んでみてください。
逆にこんな口コミなら参考になるかも?
全ての口コミが参考にならないというわけではありません。
具体的な内容が書かれている場合は参考になります。
例えば、当社のサービス「スマホの不動産屋さん」ですが、Googleで「スマホの不動産屋さん 口コミ」と検索するとGoogle口コミが出てきます。
こちらのお客様は、ご自宅だった東京都世田谷区の一戸建てを売却され、長野県にお引越しされたお客様ですが、こちらの口コミを見ると、「あ、別に大阪のお家じゃなくても大丈夫なんだ」「不動産会社というより消費者目線の立場でアドバイスくれるんだ」となんとなくサービスの雰囲気がわかりますよね。
これはあくまでも例ですが、こちらだけでなく、他にも3つ4つ具体的な口コミを見れば、なんとなくその会社のイメージができます。
初めての不動産売却で不安にもなりますし、不動産会社への手数料は安いわけではないため、後で失敗しないためにも、具体的な口コミは、会社やサービスを知る上で参考になります。
さすがに「この不動産会社に依頼して最悪だった。」という口コミを見て、「よし、依頼しよう!」とはなりません。
悪意がある口コミなのか、本当に良くないサービスだから口コミされているのかを見極める必要はありますが、より具体的であればあるほど参考になります。
一方、★が満点でも「よかったです」「ありがとうございました」などの口コミは、なんの参考にもなりません。むしろ、サクラなのかと疑うべきです。
まとめ
口コミが参考にならないのであれば、何を参考にすればよいのでしょうか。
こちらは、不動産業界にいると一度は聞く『論より証拠』です。不動産会社が好きな言葉でもあります。
論より証拠とは、ものごとの良し悪しをはっきりさせるには、いくら上手に説明しても意味はなく、 証拠となるものを目の前に示したほうが、明らかにはっきりするという意味です。
あなたがお家を売却するとき、参考にするのは口コミよりも実績です。実際にその地域において売却実績の多い不動産会社を候補に入れるべきです。その上で、何社か実際に会って比較し、「その不動産会社の営業マンに信頼がおけるかどうか」をご自身でチェックして選ぶべきでしょう。
売却実績の多い不動産会社が知りたい方は、スマホで気軽に無料で相談できる「スマホの不動産屋さん」をぜひご利用ください。
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※スマホの不動産屋さんは、売却実績がわかるサイト「イクラ不動産」を運営しており、こちらの会社を中心にご紹介させていただいています。ただ、まだ始まったばかりのサービスということもあり、地域によっては格差があります。その場合、個別に地域の不動産会社をお調べしてご紹介しております。