一戸建ての売却はマンションよりも長くかかることが多く、売却前の準備期間も含めると、早くても3〜6ヵ月は必要です。
ただし、売却条件や価格設定、売却を依頼する不動産会社などにより、売却期間は大きく変動します。
こちらでは、一戸建ての売却期間や売却の特徴、スムーズに売却するためのポイントについて説明します。
- この記事はこんな人におすすめ！
- 一戸建ての売却を考えている人
- 一戸建ての売却をできるだけスムーズに進めたい人
- 一戸建ての売却に強い不動産会社を探したい人
もくじ
1.一戸建て売却の流れと売却期間
まずは、一戸建ての売却の流れや期間について、具体的にどれぐらいかかるのか確認しておきましょう。
| 段階 | 売却までの流れ | 期間 |
| 売却する前 | 相場価格を調べる | 約1～4週間 |
| 査定をしてもらう | ||
| 媒介契約を結ぶ | ||
| 売却中 | 購入希望者の見学 | 約3ヵ月～売れるまで |
| 売買契約を結ぶ | ||
| 売却した後 | 物件引き渡しの準備 | 約1～2ヵ月 |
| 決済・物件の引き渡し |
このように、一戸建てを売却するまでにはたくさんのステップが必要です。
それぞれの段階に分けて、どのようなことをしていくのかを説明します。
1-1.売却する前
一戸建ての売却を決めてから、実際に売りに出すまでの期間は約1～4週間かかります。
ただ、実際に売却を任せる不動産会社を選定する重要な期間となりますので、じっくりと時間をかけて依頼する不動産会社を見極める方もいれば、あまり時間が取れず早々に決めてしまう方もいるので、期間は人によりさまざまです。
1-1-1.相場価格を調べる
まず初めに、売却したい物件と同じ地域で、どのような物件が売られているのかを調べます。
実際に売り出したときに必ず比較されてしまうため、その地域での相場価格をしっかり把握しておきましょう。
ただし、一戸建てはマンションと違い、立地や築年数もバラバラで条件が異なるため自力で調べるには限界があります。
そのようなときは、「イクラ不動産」を利用すれば、無料＆秘密厳守でお家の相場価格を調べることができます。
相場価格は「いくらで売りに出すのか」の基準となりますので、不動産会社に査定依頼する前に必ずご自身でも必ず調べておきましょう。
1-1-2.不動産会社に査定をしてもらう
次に、不動産会社に査定を依頼します。
査定には、お家を見ずに査定をする机上査定と、実際に担当者がお家を見て査定をする訪問査定があります。
売却予定はなく、だいたいの価格が知りたいという方は机上査定でも充分ですが、
このように、売却することが決まっている場合は訪問査定がおすすめです。
訪問査定では、実際お家を見て査定をしてもらえるので、机上査定よりも正確な価格を出してもらえます。
ただし、不動産会社の査定価格は「このくらいの金額であれば売れるであろう」という各社の見解でしかありません。
つまり、不動産会社によって査定価格に数百万円の差が出ることが多々あるので、比較するために必ず複数社に依頼しましょう。
不動産会社の選定方法については「不動産売却はどこがいい？おすすめの不動産会社の選び方」で説明していますので、ぜひ読んでみてください。
1-1-3.媒介契約を結ぶ
査定が終わったら、売却を依頼する不動産会社と媒介契約を結びます。
媒介契約を結ぶ理由は、不動産会社に依頼する業務内容や売買契約が成立したときの仲介手数料などを書面にしておくことで、後々「言った、言わない」などのトラブルを防ぐためです。
媒介契約には、一般媒介契約・専任媒介契約・専属専任媒介契約の3種類があります。
どれを選べば良いのか悩まれる場合は、「【媒介契約とは？】3つのうちどれを選ぶべきなのか解説！」で説明していますので、ぜひお読みください。
1-2.売却中
不動産会社と媒介契約を結び、実際に売却活動を開始してから購入希望者が見つかるまでは早くても3ヵ月ほどかかります。
実際に購入希望者を集めるのは不動産会社の仕事になりますが、その間、売主はどのように動いていけばよいのかを説明します。
1-2-1.購入希望者の内見対応
不動産会社の売却活動により、お家を見てみたいという見学希望の方が直接お家に来られます。
そのため、事前にある程度お部屋の掃除をしたり、整理整頓をすることによって好印象を与えることができます。
また、見学は週末や休日に来られることが多く、購入希望者が見つかるまでの見学数は約5～10件が平均です。
1-2-2.売買契約を結ぶ
と購入希望者が現れれば、不動産会社を通して価格などの条件交渉が始まります。
売主、購入希望者それぞれが合意に至れば、不動産売買契約を結びます。
不動産売買契約を結んだからといって、売買代金のすべてをすぐに受け取れるわけではありません。
売主に払ってもらえるのは、売買代金の一部である「手付金」です。手付金を引いた残代金は、決済日に受け取ることができます。
一般的に手付金は売買代金の1割程度で、例えば3000万円の物件の場合は300万円が目安です。
1-3.売却した後
無事に売買契約を締結したら、次は決済と引き渡しです。売買契約を締結してから決済まで、通常、1～2ヵ月ほどかかります。
最後に、物件の引き渡しから決済までの流れを説明します。
1-3-1.物件の引き渡しの準備
無事に買主の住宅ローン本審査が終わったら、売主が引き渡しの準備を行います。
すでに空き家となっている場合は必要ありませんが、買主が決まってから引越しをする方も多いです。
管理規約、分譲時のパンフレット、付帯設備の保証書や取扱説明書などの買主に引き渡す書類も、まとめておくと良いでしょう。
1-3-2.決済、物件の引き渡し
一般的に決済と引き渡しは、売買契約を結んで1ヵ月ほど経ってから行われることが多いです。
買主から手付金を引いた残代金を受け取った日に売主から買主への所有権移転登記が行われ、売却は完了となります。
2.一戸建ての売却の特徴
一戸建ての売却は、マンションと違って土地の査定が必要です。
また、注文住宅の場合はデザインや間取りが特殊なこともあり、買い手のニーズを掴むことがむずかしいです。
一戸建てならではの特徴を事前に知っておくことで、売却をスムーズに進めましょう。
2-1.土地の査定に時間がかかる
一戸建ての売却は、土地の査定が必要なため手続きに手間がかかります。具体的には、以下の確認や手続きが必要です。
- 自分の土地がどこまでなのか、隣家との境界をはっきりさせるために測量をする
- 隣家との境界にある塀は誰のものなのかを確認する
- 一戸建てを解体してから売却する場合、解体や滅失登記の手続きが必要 など
境界や塀の所有をはっきりさせるには、売主だけでなく隣人の協力が必要です。
場合によっては隣人に立ち会ってもらう必要があるため、土地の査定に時間がかかる可能性があります。
2-2.一戸建ては個別性が高い
一戸建ての場合、以下が原因で実際に販売するまでニーズを見極めることが難しいです。
- 注文住宅で間取りやデザインが特殊
- 駅から離れたところに建っている
また、一戸建ての築年数によってはリフォームや解体が必要です。
- 物件周辺の取引実績
- 築年数
- 立地条件 など
特に、築年数は建物の価値に大きく影響するため、築年数に応じて売却方法が変わります。
直近で、リフォームをしているかどうか、またリフォームの内容も売却価格に大きく影響します。ただ、中古物件を購入する人の中には、自分の好みに合わせてリフォームをしたい人もいます。
査定前にリフォームをした方がいいのではないかとあせらずに、リフォームするべきかどうかは必ず不動産会社に相談しましょう。
リフォーム費用などについては「家を売却するとき、リフォームって必要？リフォーム費用もご紹介」で説明していますので、ご参考ください。
2-3.場合によっては更地にしてから売却する
建物の状況によっては、建物を解体して更地にしてからの売却を検討しても良いでしょう。
そもそも築年数が20年以上経過している一戸建ての場合、建物の価値はほとんどなくなってしまいます。
ただし、解体するには解体費用がかかるうえ、見た目がボロボロで見るに堪えない状態でない限りは「古家付き土地」として売り出すのが一般的です。解体すべきかどうかも、必ず不動産会社に相談してください。
解体すべきかの判断基準については「空き家や古い家付きの土地は更地にして売却すべき？判断基準をご紹介」で説明していますので、参考にしてください。
3.一戸建てをスムーズに売却するためのポイント
急いで売却したい方はもちろん、急いでいないけど、なかなか売れないとなると不安になってしまうものです。
売却活動が長引いてしまうと、不動産の価値がどんどん下がり、売却価格も値下げが必要となります。
一戸建てをできるだけスムーズに売却するためのポイントをチェックしておきましょう。
3-1.不動産会社選びは慎重に
スムーズに一戸建てを売却するには、売却に強い不動産会社を選ぶことが重要です。
不動産会社選びは、次のようなポイントをチェックしましょう。
- 売却予定の物件がある地域での売却実績
- 一戸建ての売却が得意な不動産会社かどうか
- 宣伝活動に注力しているかどうか
実際に売却活動をするのは不動産会社です。そのため、売却をスムーズに行えるかどうかは、不動産会社の力量が重要になります。
不動産会社といっても、すべての地域を網羅しているわけではありません。必ず、拠点としている営業エリアがあるので、売却物件のある地域での売却実績が豊富かどうか必ずチェックしておきましょう。
また、一戸建てはまったく同じ条件の物件が存在しないため、調査に時間が必要です。さらに、マンション売却と比べると難易度が高く、一戸建ての売却が得意でない不動産会社もあります。
という考えは危険です。
売却後に買主とトラブルにならないためにも、一戸建ての売却が得意な不動産会社に依頼しましょう。
どの不動産会社に査定を依頼すれば良いのか分からないという方は、ぜひ「イクラ不動産」でご相談ください。
無料＆秘密厳守で、簡単に素早くお家の査定価格を知ることができます。
さらに、あなたの状況にピッタリ合った売却に強い不動産会社を選ぶことができます。
3-2.買取という方法もある
買取は、できるだけ早く売却したい人や、需要が低い物件（立地が悪いなど）を売却したい人向けの売却方法です。
通常の売却は買い手が個人ですが、買取は不動産会社が買い手になります。
買い手である不動産会社には、直接買取をする買取専門業者と、仲介をする仲介業者があります。
仲介業者の場合は仲介手数料がかかるため、査定結果を提示されたときは、売却後は手元にいくら残るのかを必ず確認しましょう。
詳しくは「不動産買取をしている会社の種類を知る」でも説明していますので、ぜひ読んでみてください。
買取の場合、媒介契約や売却活動をする必要がないため、早くて1～2週間ほどで売却活動を終えることができます。
ただし、売却価格が通常の7割程度になってしまうことが最大のデメリットです。
いつまでに売却したいのかといったご自身の希望や物件の状況によって、「買取」か「仲介」か検討しましょう。
買取を検討している方は「一戸建てを買取するなら！絶対に知っておきたいポイントを解説！」も併せてご覧ください。
まとめ
家やマンションの売却をスムーズに行うために、最も重要なのは「どこの不動産会社に売却を依頼するのか」ということです。
そのため、不動産会社選びは慎重に行い、信頼できる・売却実績のある不動産会社を選びましょう。
まだ売却を考え始めたばかりだから不動産会社に相談するのは早いかなと思っていても、売却する前の準備期間には十分時間を確保できるように逆算して動き始めることが大切です。
不動産会社に相談するのはまだ気が引けるという方は、「イクラ不動産」をぜひご利用ください。
無料＆秘密厳守で簡単に素早く査定価格がわかるだけでなく、あなたにピッタリ合った不動産会社を選べます。
さらに、不動産売却でわからないことがあれば、宅建士の資格を持ったイクラの専門スタッフにいつでも相談できるので、安心して売却を進めることができます。
イクラ不動産については、「イクラ不動産とは」でくわしく説明していますので、ぜひ読んでみてください。
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