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住宅ローンの返済がつらい場合や苦しい場合の対処方法をまとめた

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住宅ローンの返済がつらい場合や苦しい場合の対処方法をまとめた

住宅ローンの返済が苦しくて、毎日苦痛です…
何か抜け出せる良い方法があれば教えてほしいです。

こちらは、イクラ不動産をご利用いただいたお客様の実際のご相談内容になります。
※イクラ不動産は不動産会社ではなく、無料&匿名で不動産の相談・会社選び・査定ができるサービスです。

住宅ローンの返済がどれほど苦しくても、カードローンやキャッシングを利用してはいけません。

どうしても返済が苦しいときは、債務整理手続きの自己破産すれば、全ての借金をゼロにすることができます。

ただし、借金をゼロにしてもらえるということは、国が発行する新聞のようなもの(官報)に氏名や住所が掲載されたり、財産(お家や車など)を手放さなければならないなど、それ相応のデメリットがあります。

債務整理はあくまでも最終手段であり、そうならないようにまだできることがあります

そこでこちらでは、住宅ローンの返済が苦しいときの対処方法についてわかりやすく説明します。

1.返済が苦しくて滞納するとどうなってしまうの?

離婚時に住宅ローンがあるかないか

まず、住宅ローンを滞納すると、最終的にどうなるのでしょうか。

簡単に説明すると、銀行はあなたから住宅ローンを回収する権利を違う会社に売ってしまい、その会社から「一括で◯日までに支払わないと裁判所に言って強制的にお家売るからね」と言われて家を追い出されてしまいます。その後、残ったローンについては支払い続けることになります。

くわしく確認していきましょう。

1-1.ブラックリストに載る

住宅ローンを滞納し始めてから、3ヶ月以上経過すると信用情報機関のブラックリストに登録されてしまいます

ブラックリストに載ると、現在使っているクレジットカードはもちろん使用できませんし、その後、新たなローンも組めなくなります。ブラックリストの登録が消えるまでは、約5年~10年間かかります。

1-2.住宅ローンの一括返済請求と代位弁済が起きる

約3~6ヶ月が経過すると、期限の利益喪失通知(きげんのりえきそうしつつうち)と残っている住宅ローンの一括請求書があなたの元に届きます。

期限の利益とは、分割払いできる利益(権利)のことです。つまり、期限の利益喪失とは「分割払いできる権利がなくなったので、〇月〇日までに残りの住宅ローン全額を一括返済してください」ということです。

しかし、銀行も一括返済ができるわけないとわかっているので、その後、保証会社による代位弁済が起きます。

代位弁済(だいいべんさい)とは、保証会社があなたに代わって、残っている住宅ローン全額を立て替えて銀行に支払うということです。

これにより、債権者(お金を貸している側)が銀行から保証会社に切り変わり、この通知(書類)以降は、保証会社から督促を受けることになります。また、保証会社ではなく、債権回収会社(サービサー)になっていることもあります。

1-3.お家が競売にかけられる

最終的に保証会社またはサービサーは、代位弁済した(立て替えた)お金を回収するためにお家を競売(けいばい・きょうばい)にかけます。

競売とは、住宅ローンの返済ができなくなった時に、強制的にお家を売却されることです。

裁判所の執行官がお家の現地調査にきたり、新聞やインターネットで物件情報が公開されます。買受人(購入者)が決まれば、住むことはできませんので、あなたはお家から出ていかなければなりません。

競売差押

滞納後のより詳しい流れについては「住宅ローンを滞納・延滞するとどうなる?」で説明していますので、ぜひ読んでみてください。

2.住宅ローンの返済が苦しいときにまずすべきこと

住宅ローンの返済が苦しいときは、まず以下の方法を検討してみましょう。

2-1.家計の無駄をそぎ落す

住宅ローンの支払いが「苦しい」なら、一度家計を見直してみましょう。

ローンの支払いができなくなる方の多くは、家計の管理が苦手というケースです。これまで家計の収支表を作ったことがないなら、一度、毎月の収入額と支出額を表にして、何にどれだけ使っているか確認しましょう。最近では、スマホで簡単に入力できる無料の家計簿アプリもあるので大変便利です。

まず、毎月かかる固定費から見直せば、その後繰り返し節約できるので、支出を大幅に抑えることができます。

たとえば、生命保険を解約したり、携帯電話を格安スマホに変えたり、車を売却したりすると、収支がプラスに転じるケースも多々あります。特に積立型の生命保険の場合、解約すると解約返戻金が返ってくるので、それを住宅ローンの返済に充てることも可能です。

また、日頃のレジャー費用や外食費などを抑えると家計が楽になります。お家に使っていなくて、売れるものがあったらフリマアプリなどを使って売ってしまいましょう。

2-2.金融機関にリスケの相談をする

家計を見直しても解決できない場合は、銀行などの借入先に「リスケジュール」の相談をします。

リスケジュール(リスケ)とは、住宅ローンの返済方法を変更し、返済計画を再設定することです。

支払いがどうしても苦しいことを金融機関に相談すると、

  1. 1年間は利息の支払いだけにしてもらう
  2. 返済期間延長(5~10年)をしてもらう

などの救済措置を受けられるケースがあります。

また、他の金融機関の安い金利と同じような金利に下げてもらうことができないか相談してみるのも1つの手です。

ただし、滞納してしまうと相談に応じてくれなくなりますので、住宅ローンの返済が苦しいならすぐに相談に行きましょう。

2-3.住宅ローンの借り換えをする

今の住宅ローンの返済条件が厳しい場合、借り換えも1つの方法です。

住宅ローンの金利は経済状況によって変動します。借入時期だけではなく、借入先の金融機関(銀行)、固定金利か変動金利かによっても大きく異なります。

また、返済期間によっても毎月の返済額が変わり、返済期間が長くなればその分月々の支払い額を抑えられます。

目安としては、

  • 借り換え前と借り換え後で1%以上金利が低い
  • 住宅ローンの残高が1000万円以上ある
  • 返済期間が10年以上残っている

上記の条件に当てはまる場合は、借り換えがおすすめです。

今の借入先の返済条件が苦しくても、新たに別の金融機関に住宅ローンを申込み、より有利な条件で借り入れができれば、返済を続けていくことができる可能性があります。

2-4.「再起支援借上げ制度」を利用する

住宅金融支援機構または旧住宅金融公庫の住宅ローンについては、再起支援借上げ制度が利用できます。

再起支援借上げ制度では、一時的にお家を賃貸に出し、その家賃収入を住宅ローンの返済に充てることができます。

そもそも住宅ローンは、本人やその家族が居住することを前提として借りているため、転勤などのやむを得ない場合でしか、金融機関は賃貸することを認めてくれないケースが大半です。

再起支援借上げ制度を利用すれば、お家を手放す必要がありません。また、空室の場合でも一定の家賃が保証されることや、3年ごとの契約になるため、状況が改善されればお家に戻ることができるなどのメリットがあります。

(参考:一般社団法人移住・住みかえ支援機構

3.カードローンやキャッシングで調達するのはNG

上記の方法を検討しても住宅ローンが支払えない場合、消費者金融やキャッシング、カードローンなどで住宅ローンを返済しようとする方がいます。

しかし、これらを利用することは絶対やめてください

消費者金融などは住宅ローンよりもはるかに高い金利となっており、借りたら最後返せなくなって雪だるま式に借金が増えていき、最終的には自己破産などが必要になり、家もろとも財産を失うことになってしまうからです。

消費者金融などを利用するならば「必ず1か月以内に一括で返せる見込みがある」場合など、短期で確実に返済可能なケースに限るべきです。どんなに住宅ローン返済が苦しいとしても、それ以外の利用は控えてください

4.最終手段は債務整理(さいむせいり)

すでに住宅ローンを何ヶ月分も滞納してしまったり、保証会社が代位弁済してしまったり、あるいは競売の手続きが進んでいる場合には、もはや銀行との相談や借り換えはすることができません。

また、借金が多くてやりくりできず、ついつい消費者金融に手を出してしまった方もいます。

そのような場合には、「債務整理(さいむせいり)」によって解決する方法が効果的です。

債務整理とは、住宅ローンやキャッシング、ローンなどの負債を整理するための手続きです。金利をカットしたり、元本を減額・免除したりして、借金問題を解決できます。

債務整理には

  • 任意整理
  • 個人再生(民事再生)
  • 自己破産

の3つの手続きがあります。

お家を失いたくない場合は、「個人再生」の「住宅ローン特則」を利用すれば、住宅ローンを支払いながら他の借金のみを減額し、お家を手元に残すことができます。

任意整理でも家を手放さずにカードローンなどの借金を整理できますし、お家を失っても良いのであれば、自己破産することで住宅ローンを含めた全ての借金を0にすることが可能です。

債務整理する中でもお家だけは守りたいという方は「借金返済が厳しくても家を失わずに残す方法は?も併せてご覧ください。

5.お家を売却する方法もある

住宅ローンが苦しくてどうしても払えないなら、いったんお家を売却してすっきりする方法も検討してみましょう。

5-1.アンダーローンの場合は通常の売却

住宅ローンの返済中であっても、残っている住宅ローンの金額がお家の売却価格を下回っているアンダーローンの場合は、自らの判断で、お家を売却することができます。

アンダーローン

5-2.オーバーローンの場合は任意売却

一方、残っている住宅ローンの金額がお家の売却価格を上回っているオーバーローンの場合は、銀行など金融機関の承諾をとって、任意売却(にんいばいきゃく)という方法で売却することができます。

オーバーローン

住宅ローンを滞納し続けると、いずれお家は競売にかけられて強制的に売却されますが、競売で売却してしまうのであれば、任意売却するほうがおすすめです。

なぜなら、お家の売却価格に大きな差が出るからです。

競売の場合、相場価格の6割程度でしか売れませんが、任意売却であれば、相場価格に近い7~9割の金額での売却が見込めます

競売後も任意売却後も残った住宅ローンについては、引き続き返済しなければなりません。そのため、少しでも高く売却することができるかは、今後の生活に大きく影響するのです。

任意売却

また、任意売却であれば、その後の返済額を毎月5,000円~3万円程度に設定してもらえることが多いので、今より大幅に負担を減らした金額で返済が可能となります。

売却後は賃貸住宅を借りて生活すれば問題ありませんし、後に状況が落ち着いてからまた新たに家を購入することも可能です。

ただし、任意売却できる期間は決まっていますので、すでに滞納してしまっている方は早く行動しましょう

任意売却についてさらに詳しくは「任意売却とは?わかりやすく解説!ローンの返済が厳しい方へ」で説明していますので、ぜひ読んでみてください。

まとめ

住宅ローンの支払いが厳しくなると、これからどうなるのか不安で不安でたまらなくなりますよね。住宅ローンの返済がどうしても苦しいなら、最悪の状況に陥るリスクを踏まえて、お家を手放すことも考えておくべきです。

少なくとも、お家の売却代金が残っている住宅ローンの金額よりも高ければ、銀行などに相談せずとも自らの判断で売却ができるため、念のためにお家の売却価格を調べておきましょう

住宅ローンが残っている家(マンション・一戸建て)を売る方法」も併せてご覧ください。

もし、任意売却になる場合も不動産会社に売却を依頼する必要がありますが、住宅ローンの残債を少しでも減らすために、1円でも高く売ってくれる会社に売却を依頼できるかどうかは非常に重要です。

ヒグチ(宅地建物取引士)
不動産会社によって、任意売却が得意な会社とそうではない会社があります…

特に任意売却は、普通の売却と異なり、金融機関との交渉や競売になるまでのタイムリミットがあるため、不動産会社にとっても難しいのが現状なのです。

住宅ローンの支払いが苦しくて家を手放すべきかどうか考えている人や、住宅ローンがたくさん残っていて家を売却できるのかどうかもわからないという人は「イクラ不動産」をご利用ください。

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